ナレッジ

ナレッジは、AIワーカーが回答や判断に使う社内情報の共有プールです。詰まりやすい順に並べると、(1) チーム共有プールなのでワーカーごとに別々のナレッジは持たせられない、(2) ナレッジ画面に置いただけではワーカーは参照しない(スキル経由)、(3) データベース型ナレッジは列定義込みのテーブル、の3点です。

概要

ナレッジがチーム共有プールである理由、5種類のノード、データベース型ナレッジ、knowledge-manager スキル経由でのアクセスなど、運用で詰まりやすい構造を整理します。

基本

チーム共有プールという設計(ワーカー権限分離はできない)

ナレッジツリーは組織(チーム)単位の共有プールで、「このワーカーだけが見られるナレッジ」を作ることはできません。参照範囲はフォルダ構成と命名で表現します。

例:上の画面の カスタマーサクセスナレッジ 営業ナレッジ 法務ナレッジ 製品マニュアル のように業務単位でトップフォルダを切り、その配下に各業務に必要な資料だけを置く運用が基本です。「営業AIには法務ナレッジを見せたくない」のような閲覧分離はナレッジ側ではできないので、ワーカーに与える指示文(「あなたは法務ナレッジは参照しないでください」)と、スキルの利用権限の組み合わせで表現することになります。

5つのノード種別とアイコン

ナレッジツリーで作れるノードは次の5種類です。フォルダ内のアイコン形状でノード種別を見分けます。

  • フォルダ:他のノードを束ねる入れ物
  • テキストページ:Markdownで編集できる手順書・FAQ・対応テンプレ(ファイルアイコン)
  • データベース:列と行を持つ表形式データ(DBアイコン)
  • JSON:構造化データを直接保持
  • ファイル:PDF・画像・スプレッドシートなどのアップロード

上の画像(カスタマーサクセスナレッジ配下)には FAQマスタ(データベース型)と SLA早見表(プラン別)(ページ型)が並んでいます。テキストページは / を入力すると画像やファイルブロックを差し込めるので、純粋なテキストだけでなく図版混在の手順書としても使えます。

データベース型ナレッジ(列定義と検索)

データベースは、顧客一覧・商品マスタ・問い合わせ履歴・FAQマスタのように 行ごとに情報を追加して検索したい場面 で使います。作成時に列名と型(テキスト/数値/日付など)を定義し、行を追加していきます。

仕様で押さえておくべき点:

  • created_at created_by は自動付与されるため、ヘッダ上の「カラム数」表記は定義列より2多く見える
  • ビューは現状 Grid のみ(保存済み状態を持つ拡張余地あり)
  • 行データは行を追加→セルをクリックして編集する流れ。一括取り込みは現時点では手動
  • ワーカーは knowledge-manager スキル経由で行単位の取得・検索ができる

knowledge-manager スキル経由でのアクセス

ナレッジを置いただけでは、ワーカーは自動では見にいきません。ワーカー設定の スキルタブknowledge-manager などのナレッジ系ビルトインスキルを有効化すると、ワーカーが必要なときだけ参照しに行く構成になります。

「ワーカーがナレッジを見ない」と感じたら、まずスキルタブでこのスキルが有効か、次に指示文に「ナレッジを参照する場面」が書かれているかを確認します。モデルを上げる前にこの2点を見直すと解決することが多い箇所です。

確認ポイント

  1. 業務単位(営業/CS/法務/製品)のトップフォルダを切り、その配下に必要なノード種別(ページ/DB/ファイル)だけを置けていますか?

  2. データベース型ナレッジを作る場合、列名と型を決めてから行を追加し、knowledge-manager 経由で検索できる状態になっていますか?

  3. ナレッジを参照させたいワーカーで、スキルタブの knowledge-manager(または該当するナレッジ系スキル)が有効になっていますか?